APP DIVE発起人のプレイドの太田(オオタ)です。社内からはTedと呼ばれています(笑)PLOG2回目の投稿です。
前回大好評いただいたAPP DIVEの第二回目開催を行いましたので、こちらのPLOGにてご報告します!(イベント速報レポートを書いた方がたくさんいらっしゃったにも関わらず、公開がすごく遅くなり申し訳ございません…!)
前回の開催については以下PLOGをご覧ください。
APP DIVE〜急成長アプリの「しくじり」から学ぶユーザー視点のプロダクト改善とは〜を開催しました #APPDIVE
目次
第二回目もテーマは「しくじり」にフォーカス
初回となる前回はテーマを「しくじり」に設定しました。
失敗することを当然と捉え、その失敗から何を学んだのかという話を各社の方々に教えていただきました。前回のイベントは多くの方に興味を持っていただきましたが、これは「他社の成功体験よりも失敗体験のほうが再現性が高い」と参加者の方も考えているということだと思います。
他社の成功事例を踏襲したとしても、事業の性質や取り巻く環境が違い、参考にならないことが多いです。これは、アプリを運営されているほとんどの方が既にご存知かと思われます。
失敗から学び、どう改善サイクルを回したのか。より良い意思決定をするために、何が足りなかったのかを振り返ることが重要です。
そのため、今回も「しくじり」をテーマに、イベントを開催しました。
オープニングスピーチとアイスブレイク
今回司会は私(Ted)が務めました!100名弱の方々に来ていただき感無量です!(泣)
また今回からアイスブレイクとして、参加者同士の自己紹介タイムを実施。
各社10分のLTで質問の嵐
「私たちの失敗と学んだこと」というテーマのもと、各社10分という持ち時間でLTを行いました。
今回のLTの登壇者は、クックパッドマート、エリクラ、Toreta nowと急成長しているアプリの担当者。
異業種ではありますが、新規アプリという共通項を持つそれぞれのアプリが実際に直面した「しくじり」を中心に議論を行いました。
味方になってくれる人を増やす
トップバッターはクックパッドマートの長野 佳子さんです。
ローンチ直後からのサービスの歴史を振り返りながら、「しくじり」からポジティブな流れを作ることで、より事業を成長させていくエッセンスについてお話しされました。
- しくじりの単位を小さく、スピードを早く
- 創りたい世界観を基に軌道修正
- 細かいしくじりと改善で味方をつくる
大きく3つのテーマに分けてお話しされましたが、その中でも「味方になってくれる人をつくる」という言葉が刺さりました…。チーム内でブラックボックス化してしまうと、「何をしているからわからない」から応援をされません。
変化が分かるスピードでサービスを改善し、発信し、巻き込むことで社内外問わず応援されるサービスになることを共有されました。
資料もアップしていただいていますので、ぜひご覧ください!
(ユーザーの気持ちや行動)を決めつけない
2番目はエリクラの今里 亮介さんです。
エリクラが生まれた背景やリクルートの新規事業提案制度「Ring」をご説明いただきながら、ユーザー施策を行う際に気をつけていることをお話しされました。
(プレイドとリクルート様で以下面白いお取り組みも始まっていますので、よかったらお読みください!)
https://press.plaid.co.jp/data/20190404/
ユーザーの気持ちや行動を「決めつけない」お話しされましたが、人間誰しも先入観はあるもの…。
当初から「決めつけ」をしていたら、リリースされなかった機能についてお話しされました。
自分の発言や考えが全面から否定された事実を突きつけられると目を背けたくなりますが、ユーザーの本質を見抜き、ニーズに合った価値提供をし続けないとサービスがグロースできないのも事実です。
自分が思っていること/考えていることではなく、ユーザー視点で物事を考える原点に立ち返ることができたLTでした。
理由を考えて正しい選択をする
3番目はToreta nowの山田 亮さんです。
Toreta Nowの登録から利用までの流れを改善する中で行った具体的なUI/UX改善についてお話しされました。
(余談ですが、本イベントの前日にAndroid版のリリースが。Androidユーザーの私も使えるようになってとってもHappyです!)
Android版アプリをリリース致しました! | トレタnow
ユーザーの利用登録を「検索後」から「アプリ起動直後」に変えた直後の変化を赤裸々に語られました。
「アプリ起動直後」に利用登録を促すことで、ユーザー登録時点での離脱率が減少しましたが、キャンセル率が高かったそう。そのため、当日予約を簡単に提供でき過ぎたことでユーザーに心理的不安を与え、キャンセル率の高さにつながっていたのではという仮説を考え、検証をおこないました。
大事なことは「しくじり」をしたから改善が始まり、ユーザーの行動分析ができたこと。目的/ゴールを見失わない、理由を考えて正しい選択をする。
APP DIVEならではの「しくじり」からの学びをご共有されました。
3つのLTが終わった瞬間にSli.doでは質問(と感想)の嵐!
60分では足りないパネルディスカッション
パネルディスカッションでは以下の方々にご登壇いただきました!
パネラー
モデレーター
今回は、この4テーマついて順番にディスカッションしました。
- 新規事業の攻め方と変化への対応
- 最初にAppを作り、参入する意味は?
- Web/App包括した世界観やプロダクトをどう作っていく?
- スケールして事業環境が変わったときにどう対応する?
-組織と新規事業に向いている人 - 良いプロダクトが作れるためにどんな組織が理想?
- 会社にはどのような体制を求めるべき?どんな人が新規事業に向いている?
- 逆にどんな人が向いていない?
- 社内のエンハウス
- 外的環境ではなく内的環境をどうしている?
- 社内の雰囲気やムードをどう盛り上げている?
- どういう風に経営陣に説明している?
- ユーザーの声を拾い上げるプロダクト改善
- どのようにユーザーの声を拾い上げている?
- そもそも拾い上げている?選定基準ってなに?
- どのように仮説検証している?ユーザーの声は顕在と潜在があるので両方を意識している?
- そもそもユーザーは答えをもっていると思う?
ここでは内容が濃すぎてパネルディスカッションの詳しい内容を書ききれませんが…「ユーザーヒアリング」をどの会社も愚直に行われていることが共通していました。
新規事業は定量情報ももちろん大切ですが、熱狂的に使ってくれてる人の一次情報は宝の山です。
なぜファンになっているのか、なぜ応援してくれるのかをヒアリングすることで、プロダクトの初期の不安が取り除かれ、確信につながり、メンバーのモチベーションにもつながる。
自分の業務の一つであるカスタマーサクセスにも通じる部分が多く、プロダクトの成長のために必要な一次情報をどう還元すべきかをAPP DIVE後に思考しておりました。
興味持った方は次回以降もAPP DIVE(次はvol.3)を企画しているので、ぜひ生の声をお聞きいただきアプリグロースのヒントを持ち帰ってください。
今回もSli.doだけでなく、SNS(Twitter)でハッシュタグ #APPDIVE で盛り上がっていました!
懇親会
締めの懇親会も僭越ながら、私(Ted)が務めました。
時間がおしてしまい遅い時間からスタートとなりましたが、多くの方々に残ってもらって感無量!
第三回目の開催に向けて
APP DIVE vol.3は来年4月ごろを予定しています。
現在調整中のため、またFacebookイベント等でお知らせさせてください。
APP DIVE vol.1 vol.2にご参加された方も、お申込みいただいたもののご参加できなかった方も、こちらのPLOGを見て新たにお申込みいただける方もまた次回お会いできることを楽しみにしております。
今からvol.3へのワクワクが止まりません。
そして、その次はWeb-App統合して「しくじり」をテーマに語り合う場も設計中…。
またプレイドでお会いしましょう!