2019年4月17日に最先端のCX(顧客体験)を学び、体験できるカンファレンス「CX DIVE 2019」を開催しました。
早いもので、開催からもう2ヶ月とちょっと。長い長いゴールデンウィークを挟んだので、遠い過去のように感じますが、まだ2ヶ月ちょっとですね。
2ヶ月の間、この振り返りを温め続けたのですが、そろそろ公開するタイミングとなったので、今さらですが振り返りを公開します。
今回も多くの方々に足を運んでいただき、深く濃くCXについての情報を浴びてもらいながら、CXについて考え、情報を発信していただきました。
当日ご来場いただきましたみなさま、登壇者のみなさま、展示にご協力いただいたパートナーのみなさま、運営パートナーのみなさま、改めてありがとうございました。
今回は、Marketing 兼 CX DIVE統括、そしてChief Food Manager(自称)の川久保(@kawatake)がイベントについて簡単に振り返りたいと思います。
(※振り返りたいことが多く、とても長い投稿になってしまったので、今後の展開が気になる方は「4.今後のCX DIVEについて」に飛んでいただくこと推奨です。)
目次
数字的な振り返り
今回は、会場の作りを前回と変えて席数を減らしたので、前回より参加者数は減りましたが、会場の席数、展示と混雑具合などを鑑みると、適正な人数だった気がします。
Twitterでも #CXDIVEのハッシュタグでのツイートが盛り上がり、Twitterアプリによると、4,000件を超えるツイートがあったようです。
前回は、Yahoo!リアルタイム検索による数字の計測をしていたので、そちらで比較すると、
2018→1,498件
2019→2,712件
のツイートが計測されたようです。
Twitterアプリとの差は少し気になりますが、数字はともかく、だいたい昨年と比較して2倍くらいのツイートがされたということで、オンラインでも盛り上がりがあり、良かったです。
内容での振り返り
まず、今回のイベントで進歩した点を振り返ります。
登壇者の数、パネルディスカッション形式
今回はプレゼンテーションからパネルディスカッションへセッションの形式を変更したことにより、登壇者が12名→34名と大幅に増えました。
そのおかげもあって、前回にも増して幅広い方々
パネルディスカッション形式ならではともいえる、多様な意見のぶつかり合い、交わりあい、寄り道、盛り上がりが見れて、非常に良かったと思っています。
そんなことに気づいていただいた方の嬉しいコメント。
そうか、今回のCXDIVEは第1回と何が違うのかと思ったら、登壇者が複数になっていたのか。1人(プレゼンテーション)だと話したいことを集中して伝えられるメリットがあるけど、複数(ディスカッション)なら対話の中で予想外の言葉が生まれることもある。今回はそれが良かったのかも。 #CXDIVE
— 三上功 Kou Mikami (@mikamikou) April 19, 2019
展示ブースは会場の中に、いつでも体験できるように
Experience Partnerという形で、体験できるプロダクト/サービスをお持ちの企業にブース展示をしていただいていました。
前回はこのコーナーが会場外の廊下だったり、ホワイエの部分だったのですが、今回はセッション会場内に設置し、いつでも体験できるように設計しました。
さらに、展示ブースでは2つの新しい取り組みを試してみました。
1.展示ブース&ミニプレゼンテーション
展示ブースに出展していただいている方に、ミニプレゼンテーションをその場でやってもらえうように設計しました。展示とプレゼンを分けずに、その場で開催。
これにより、展示だけではわからない部分を説明していただくとともに、展示ブースに出展していただいた方にも参加者にもなっていただくという仕組みをつくりました。
2.セッション会場との壁をつくらない
展示ブースとセッションのB会場との間に壁をつくらず、今回のテーマである「シームレス」な会場を目指しました。
B会場が満席になっても増席や立ち見で見ることができたのは良かった点ですが、音量の調整がうまくできていない場面もあり、座っている位置によっては不便に感じる事もあったかもしれないなと思うのは反省点でもあります。
プレイドの現在のオフィスにおいても一切壁を作らず、物理的な距離により音を軽減するという部分を参考にテストしてみました。
620坪の「完成しないオフィス」が表現する設計思想──『KARTE』のプレイド、本社移転の狙いを聞く | FastGrow
ランチタイムも体験の場に
今回のランチタイムではスープストックトーキョー、6curry、BASE BREAD(BASE FOOD)のランチを食べていただけるように提供していただきました。
この3社には登壇やプレゼンテーションをしていただくことが決まっていたので、せっかく話を聞くのであればその食事も体験していただいたほうが、話に深みが出るかもしれないという考えからのトライです。
おかげさまで参加者からは多数の喜びの声をいただきました。
ランチ。 #basebread 配布されてた、超うまい。完全食らしい。 #CXDIVE pic.twitter.com/8ylFarBcaX
— オエきよ@最近出番がない (@kiyofesco) April 17, 2019
#6curry 大人気!!このあと14時から、6curry流の顧客体験デザインに関するプレゼンです。具体的で面白いと思うので、良かったら是非聴いてください。 #CXDIVE pic.twitter.com/yPeyXDZeSW
— 高木新平 / スタートアップのブランディング (@Shimpe1) April 17, 2019
スープストックがランチで提供されたので、あの話聞いた後だと迷わずスープストックに! #CXDIVE pic.twitter.com/LXARwkCSGj
— Kenji Nakamura | iCARE (@nakamura_knj) April 17, 2019
CXのディスカッションに集中する
イベントの目的や趣旨にかかわってくるので、一概にそれが良いとは言えないのですが、今回のイベントにおいてプレイドとしてのポジショントークはほとんどありませんでした。
今回のイベントでは「CXについて、みんなで学び、考え、発信する。CXに飛び込む一日。」という位置づけだったためです。
そのため、弊社のメインの事業である「KARTE」について、どこにもロゴの露出はありませんでしたし、たぶん一回も「KARTE」という単語が出てこなかったのでじゃないでしょうか笑
それが良いか悪いか、ではなく、イベントの目的に沿った振る舞いが主催企業にも求められている、と感じました。
主催企業がセッションにはいらないのいいよね。あのスタイルだとポジショニングトークあったりですきくない。
— いいたかゆうた|GiftX,inc | (@yutaiitaka) April 17, 2019
主催企業のセッションがない。
これはある種すごい。ポジョニングトークとかないからシンプルにコトに向かってる感ある#CXDIVE— Keigo Arakaki / Designer (@dillustxx) April 17, 2019
紙もなくしてみた
受付はイベントレジストさんご協力のもと、恒例のKAOPASS。
KAOPASSでのイベント体験は本当に快適なので、いろいろなイベントに導入されてほしいと思っています。
また、イベント受付時には、製品パンフレットやカタログが入った重い袋が渡されることが多いですが、これも一切なくしました。
自分が参加者として感じていた「負」の部分であると思ったのでなくす判断をしてみたのですが、そこにポジティブなコメントがあって、よかったです。
イベントでなくしてほしいと思ってたものが3つある。
① 受講票のプリントアウト
→普段複合機使ってない
② チラシ多数のパンフレット
→最初にどれ見るのか迷う、かつ重い
③ セールストーク
→ 言わずもがな今日の #CXDIVE はこれらが全部なくて最高のイベント体験にがっつりダイブできました
— 山本 長武 @激辛マーケ部🌶🌶 (@osamu1982) April 17, 2019
ただし、スマホで見るタイムテーブルとセッション登壇者のプロフィールとの行き来など、紙をなくす際に考慮すべきことが考慮できていなかったのは反省点でした。
「CX AWARD 2019」を開催
今回のCX DIVEに合わせて、優れた顧客体験を設計、実現できたサービスやプロダクトを「CX AWARD」として表彰させていただきました。
すでにCXを意識した取り組みが世の中にあるということに選定の過程で気づきました。また、これをきっかけに、#これもCXというハッシュタグをTwitterで使っているのですが、さまざまなCXの取り組みがあるなと日常から意識するようになりました。
みなさんもCXを考えられた取り組みがあると思ったら、ぜひ「#これもCX」をつけてTwitterでつぶやいてみてください。
今回も「Hello!CX DIVE」が活躍。
前回、参加者同士での感想の共有に活躍したデジタルラウンジ「Hello!CX DIVE」が今回もリニューアルして、活躍。(CX DIVE 2018の際の紹介記事)
今回はセッションごとに固有のハッシュタグも用意し、Twitter上で混線しないようになっていました。
今回も時間がない中で対応してくれたHello!チームは最高でした。
ちなみに、セッションのレポートは、CX特化型メディア「XD(クロスディー)」にてすべて公開されております。セッション内容を振り返りたい方はこちらをご覧ください。
嬉しかったこと
前回に引き続き、参加していただいた方々から「楽しかった」「良かった」「また行きたい」という声をたくさんいただけたので、素直に嬉しかったです。嬉しい声を一部抜粋。
#CXDIVE とんでも最高なイベントでした。CXってUXの親戚みたいなもんだろと思って参加したら、広いし深いし本当にすごかった(語彙力)
— きのし@デザイナー (@y_kinoshi) April 17, 2019
昨年は登壇者(基本1名)からのプレゼン形式。今回は複数人での対談形式で、エモーショナルな話が中心だった。
振り返るとロゴのかたち・色、ムービーでの鼓動のような音が、心がぶつかり合って震えるぜハートって感じで後から納得感がすごかった。
イベント全体も進化しててとても良かったなぁ#CXDIVE https://t.co/lIWBXgZlgf— mais (@maiisamai) April 18, 2019
様々な業界の顧客体験スペシャリストたちがトークを繰り広げるマーケティングイベントCX DIVEに行ってきました。こんなに刺激的でためになるイベントが無料とは。これこそまさに最高の顧客体験。このクオリティはAdobeのイベントに並ぶ。 #CXDIVE
— 三上功 Kou Mikami (@mikamikou) April 17, 2019
https://twitter.com/yiyun1114/status/1118469963432386560
また、「CXについて深く考える」をテーマにしていたのですが、裏テーマとして「一日中考え続けて疲れるほど濃密な内容」、「思わず人に話してみたくなる熱さを残す」ということも狙いとして持っていたので、そのような内容の感想があったのは、とても嬉しかったです。
すげー疲れた #CXDIVE 。これから強力な好きを持ってモノを作れる、もしくは発想できるヤツ、虚業は全部潰されるようなハードコアな時代が来るなと改めて思わされた…。
— ヤマダくん (@yu_yam67) April 17, 2019
同一テーマのもとに異業種の方々の見解が聞けるって凄く刺激的だなあ。共感できる本質的な箇所はそのまま持ち帰りつつ、その業種ならではの見解に自社プロダクトのケースを当てはめたりシナジー作る機会を考えることもできて、脳がメチャ回転する。#CXDIVE
— ymukai🐭 (@ymukai_san) April 17, 2019
昨日のCX DIVEの体験を周りの人に語りまくった一日でした。
まだ熱が冷めない。
そして、この体験をもとにしたワークショップのアイディアが浮かんだので、形にしてみる。#CXDIVE— エイマエダカツタロウ (@katsutaro) April 18, 2019
CXDIVEの余韻がいまだに残っている。普通のビジネス系のイベントやセミナーではこういうことはほとんどない。これはきっとこのイベントがノウハウをメインにしたものではなく、エンターテインメントな体験をメインにしたものだから。まさに企業が作り出したい顧客体験そのもの。 #CXDIVE
— 三上功 Kou Mikami (@mikamikou) April 19, 2019
今後のCX DIVEについて
さて、長々と書いた後に本題ですが、今後のCX DIVEについてです。そっとマイクを置いてステージから降りてしばらく休みを取りたいところですが、熱いアンコールにお答えして、2つの展開を予定しています。
告知その1.スピンアウトイベント「CX DIVE Crossing」を開催します
参加者にとっての交差点となるようなイベントにしていくことを目指し、新たなイベント「CX DIVE Crossing」を開催します。
Crossingには、「横切ること、交差点」といった意味がありますが、まさにイベントとして「交差」が起きることを 狙いとしております。コンセプトは、「4つの交差」です。
- 登壇者と参加者が交わる 近い距離感で参加者からの質問や投げかけを歓迎し、双方向のコミュニケーションを重視。
-
登壇者同士が交わる 一方的な「プレゼンテーション」ではなく、「ディスカッション」を重視。
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業界が交わる 異業種から登壇者を募る。それぞれ異なる領域からCXにアプローチし、その要諦に迫る。
-
価値観が交わる 「ひとつの答え」を求めるよりも、参加した人が登壇者・他の参加者それぞれの考えに触れ、自分な らどうするか?自分にとってのCXは?を考える糸口になることを目指す。
CX DIVE Crossingでは、様々な交差を通して、さらに深く、さらに身近に、CXについて考えるきっかけの場となることを狙いとしています。
会場は弊社プレイドの芝生エリアです。靴を脱いで芝生に上がり、カジュアルな雰囲気で開催できればと考えております。
初回は、CX DIVE 2019にも登壇していただいたオールユアーズの木村さん、Minimalの山下さんにご登壇いただき、「プロダクトが起点になるコミュニティづくり」をディスカッションしていただきます。
応募の受付も開始しました。こちらのページより応募してください!
告知その2.「CX DIVE 2019 AKI(仮)」も開催します!
2018年9月、2019年4月と開催しましたので、なんとなく予想通りだったかと思いますが、早くも3回目を開催が決定しました。
この短期間での再度の開催のため、覚悟を溜めているところでしたが、そろそろ発表しないとまずいので、覚悟が溜まりきらないままの発表となります。
今回も同じく虎ノ門ヒルズで、2019年10月25日(金)に開催を予定しています。
参加の募集などは、まだ先に予定しておりますが、先行して下記の方々を募集します。
募集その1.Experience Partner
過去2度のCX DIVEでは、「Experience Partner」の方々に体験のデモを提供していただきました。今回も同じく、体験のデモやサービス説明をしたいという方を募集します。また、今回はまだイベント内容自体が固まっておりませんので、CX DIVEを一緒につくっていきたいという方も募集します。
- 体験のデモやサービス説明をしたいという方
- セッション会場や会場全体での体験、オンラインなど会場以外での体験を良くしたいというアイデアやソリューションをお持ちの方
- セッション登壇への立候補
- イベント内容や登壇者のアドバイスをしていただける方
- ランチや休憩中のフードやドリンクを提供いただける方
- CX DIVEを世の中に広める方の仕掛けを一緒にしていただけるメディア/イベント運営事業者の方
新しいイベント体験を一緒につくりましょう。
ご連絡はこちらまでメールにてお願いします。
CX DIVE 運営事務局 Mail:cxdive-info@plaid.co.jp
募集その2.仲間
この規模のイベントですが、前回はプレイドでイベント運営に主に関わっているメンバーは私含め2名でした(素晴らしいロゴやサイト、Hello!CX DIVEなどを作ってくれた頼もしい仲間はもちろん別です)。
CX DIVEに加えて、CX DIVE Crossingも始まり、さらにXD(クロスディー)というメディアの運営、もっというと本業のKARTEのマーケティング(CMもやりました)もやっておりまして、この状況を助けてくれる仲間がいると、とっても嬉しい状況です。
ちょっと興味あるかもという方は、プレイドの採用ページか、こちらのボタンよりお気軽に「話を聞きに行きたい」と押してください!
※Wantedly上ではぴったりの募集の用意が現在できておりません。「話を聞きに行きたい」より強く希望する場合には、採用ページからの応募をお願いします。
質問がある場合には私のTwitterのDMも公開しておりますので、そちらから質問頂いても大丈夫です。
それでは、いろいろな応募とCX DIVE Crossingと、CX DIVE 2019 AKI(仮)でお会いできるのを、楽しみにおります。