APP DIVE発起人のプレイドの太田(オオタ)です。PLOG初投稿になります。
プレイドでは連日様々なイベントを行っております。
今回は7月10日に行いました、APP DIVE〜急成長アプリの「しくじり」から学ぶユーザー視点のプロダクト改善とは〜(以下、APP DIVE)の模様をお届けします。
エウレカ様、FiNC Technologies様、マネーフォワード様にご登壇いただき、第一回目の開催にも関わらず、多くの方にご参加いただきました。
目次
きっかけはアプリグロースに携わる人たちの圧倒的孤独
きっかけは2019年春でした。
某アプリのイベントに出展したとき、
「アプリを主軸にしているイベントは少ないですよね。特にグロースについて話し合える場がない」とブースで知り合った方とディスカッションしていました。
私自身も前職でアプリグロースに携わっており、同じ孤独を感じてました。
- 企業横断的に、アプリのグロースに大切な要素を学ぶ場を提供できないか
- 特にアプリユーザーとの向き合い方・ユーザー視点のアプリ施策およびプロダクト改善に主眼を置くイベントを創出できないか
と考え、発起人としてAPP DIVEを立ち上げることとしました。
また、会社としてもプレイドは、KARTE for Appを通してアプリ事業者様のプロダクトやサービスをサポートし、ユーザー視点でプロダクトのビジョンを実現するため、エンドユーザーの体験をより良くするためのお手伝いをしています。
ユーザー接点において、アプリの存在感が増しているからこそ、アプリを使うユーザーのCX向上の必要性も増していると考えており、
個人としても会社としてもちょうど良いタイミングでの開催でした。
「正解を聞く」のではなく「ヒントを持ち帰る」のがAPP DIVE
APP DIVEの目的
アプリのグロースは一言で言うと、『とても難しい』です。
他社の成功事例を踏襲すれば自社もうまくいく、ということはほとんどありません。なぜなら、ネットに落ちている事例を自社アプリに当てはめても、市場環境やビジネスモデルに相違があるため、全く参考ならないことがほとんどだからです。そして、多くの方がそのことをご存知なのかと思います。
このような課題に対して、急成長アプリトッププレイヤーのお話を聞いていただき、対話し、相互に刺激を受け合う場を創出したいと考えました。
参加した人にとって、自社のアプリグロースのヒントやきっかけが生まれる場となることを目的にしました。
コンセプトには、しくじりを追加
コンセプトとして、「しくじり」という要素を入れました。
「失敗」にフォーカスしたイベントにすることで、失敗することをある意味で当然と捉え、その失敗から何を学んだのか、どう変えたのか、その結果はどうだったのか等、表に出にくい話をしていただくことにしました。
参加者の方も急成長アプリの失敗を聞きたい!というモチベーションをもっていただいたはずです。
特に重要なことは失敗から学び、変えていくことです。
たまたま成功した事例よりも、失敗してそこから学びを得たことのほうが、以後のサイクルのためになったと言えるのではないでしょうか。
また、似たコンセプトである最先端のCX(顧客体験)を学び、体験できるカンファレンス #CXDIVE の姉妹イベントとして行うことが決定し、#DIVE の冠をつけることにしました。
イベント当日:プレイド杉浦のオープニングスピーチ
弊社杉浦からのオープニングスピーチの様子です。開催趣旨や企画内容を話しました。
第一回目の開催にも関わらず、120名ほどの方にご参加いただきました。
本当にありがとうございます!
各社「しくじり」の個性が出たLT
「私たちの失敗と学んだこと」というテーマのもと、各社5分という持ち時間でLTを行いました。
今回はエウレカ、FiNC Technologies、マネーフォワードと現在急成長しているアプリの担当者を迎えました。
異業種ではありますが、サブスクリプションモデルという共通項を持つそれぞれのアプリが実際に直面した「しくじり」を中心に議論を行いました。
失敗をシェアしてくれたら成功した時よりも大きな拍手をしてあげて
トップバッターはエウレカの大野 司貴さんです。
「成功するまでの失敗は、失敗じゃなくて学びという価値観への変化」という副題で発表。
組織内での施策共有を軸に、そもそも共有する意味とは何か?次にどうつながるのか?についてお話しいただきました。
- 施策の話の時間が短い
- 背景や過程が抜けがち
- 共有されない施策の存在
といったポイントを抑えない共有は組織の資産になっておらず、自分ごと化された方も多かったのではないでしょうか?
また、最後に締めくくっていただいた「失敗をシェアしてくれたら成功した時よりも大きな拍手をしてあげて」という言葉はご参加者の中でも頷いておられることが非常に多かったと思います。
人は成功体験に依存してしまう生き物
2番目はFiNC Technologiesの湯通堂 圭祐さんです。
「グロース施策を掘る時に気をつけること」という副題で発表。
過去の成功体験からROIが低い場所を堀り続けてしまった話を軸によくハマりがちな「罠」についてお話しいただきました。
「人は成功体験に依存してしまう生き物」というワードは私自身正直耳が痛かったです(笑)
結果が良かったからと言って、視野を狭く捉えすぎると大上段のKPIは達成できません。
- 成功した施策・開発のナレッジはHowやWhatではなく、Whyで伝える
- ツールや手法はWhyではない。なぜそのツールや手法が良かったのか?を考える
この2点はどんな施策を行うときでも根本に置きたい考えでした。
「守り」ながらも「攻め続ける」
最後はマネーフォワードの浦田 愛子さんです。
「『攻め』と『守り』で第2次成長を目指す」という副題で発表。
第二次成長期に向けて、新たな価値を模索する中での組織の葛藤やしくじりをお話しいただきました。
- 新しい価値を提供するためには今までの価値を守りつつTryする強固な組織作りが欠かせない
- 全員が足並みや目指す方向が揃わないとバラバラでちぐはぐなアウトプットになる
特にこの2点はベンチャーやスタートアップでは成長スピードの要因となります。
その中で目指す方向性をチームで共有し、「守り」ながらも「攻め続ける」体制を構築された、マネーフォワードのしくじりや打破の仕方は参考になる部分がかなり多かったのではないでしょうか。
パネルディスカッション
パネルディスカッションではこちらの方にご登壇いただきました。
パネラー
・エウレカ 執行役員 VP of Pairs Japan 金田 悠希さん
・FiNC Technologies CPO 犬飼 敏貴さん
・マネーフォワード Money Forward Home PFM本部 プロダクトマーケティングマネージャー 駒口哲也さん
モデレーター
・プレイド KARTE for App プロダクトオーナー 棚橋 寛文
始めは
- ビジネスと開発の横断や組織について
- 今までで一番印象に残っているしくじり(失敗)
- ユーザーの声を拾い上げるプロダクト改善
- ブランドデザインのリニューアル
の4テーマついて順番にディスカッション。
冒頭、FiNC Technologiesの犬飼さんから「本当に(言えない)しくじり聞きたい人は懇親会でお話しします!」というサービス精神あふれるお言葉をいただき、終始和やかな雰囲気でパネルディスカッションが進みました。
ここでは内容が濃すぎてパネルディスカッションの詳しい内容を書ききれません。
興味持った方は次回以降もAPP DIVEを企画しているので、ぜひ生の声をお聞きいただきアプリグロースのヒントを持ち帰ってください。
終わりの時間でsli.doを使いながら参加者からの質問についてディスカッションを行いました。
深掘るといくら時間があっても足りないくらい中身が濃いコンテンツでした。
Sli.doもSNS(Twitter)も #APPDIVE で盛り上がっていました!
sli.doで73件投稿されました!
Twitterでは180tweetを超え、大盛り上がり!
懇親会
乾杯は僭越ながら、発起人である私(太田)が務めさせていただきました。
遅いお時間ではありましたが、非常に多くの方に残っていただき嬉しい限りのお時間でした。
第二回目の開催
APP DIVE vol.2は10月中旬ごろを予定しています。
現在調整中のため、またFacebookイベント等でお知らせさせてください。
APP DIVEにご参加された方も、お申込みいただいたもののご参加できなかった方も、こちらのPLOGを見て新たにお申込みいただける方も
プレイドでお会いできることを楽しみにしております。
今からvol.2へのワクワクが止まりません。
今後もアプリグロースを考える場をプレイドは提供し続けて参ります。
引き続き何卒よろしくお願いいたします。